チェックインから離陸まで

私はGWを利用して石垣島へダイビングと観光に来ておりました。トラブルが起きた28日はまず石垣から那覇へ移動し、那覇市内に住む友人と会い、夜には東京へ戻る予定でした。

 

10:35 ピーチ MM252便 石垣-那覇

12:00 友人と到着ロビーで待ち合わせ

19:20 ANA NH136便 那覇-羽田

 

朝9時、石垣港のバスターミナルから空港行きのバスに乗り込み、9時40分ごろ石垣空港に到着。そのまま、空港の奥にあるピーチのチェックインカウンターへ向かいます。

自動チェックイン機にプリントしたバーコードを当てて、この搭乗券を受け取りました。ピーチに乗ったことがあればご存知のすぐしわくちゃになるシートです。座席は3A、進行方向左側の前から3番目の窓側です。ハッピーピーチプラスで事前に座席指定しました。

 

搭乗券を受け取ると、スーツケースをカウンターに預け(ハッピーピーチプラスなので無料)、お土産をいくつか買うと手荷物検査場を通過しました。

今回ピーチを選んだのは2つの理由があります。

 

ひとつ目は時間が良かったこと。この252便は10:35に出発して11:45に那覇に着きます。荷物も受け取って12時くらい、そのまま友人とお昼を食べるにはいい時間ですね。ANA、JAL、SKYは多少時間がずれています。

 
ふたつ目は何よりLCCを体験してみたかったからです。私は飛行機好きでレガシー系の国内線、国際線によく乗っています。石垣へ来るときも成田からバニラエアで那覇に降り立つ予定が、時間の関係で羽田からにANAで予約。LCCがどんな座席でどんなサービスなのか?興味津々。帰りのピーチで初LCCとなりました。

 

手荷物検査を通ったのが出発まで35分くらい。まず驚いたのがまだ折り返しの便が来ていなかったことです。レガシー系ではだいたい1時間前には到着して、清掃や給油などを行なって乗客を入れていますが、ピーチなどのLCCは極力時間を割いて着いたらすぐ出発する形態を取っている。実際初めてでは驚きます。MM252便は6番ゲート。この時点では定刻の10:35出発となっていました。

そうこうしている内に、5分遅れるとのアナウンスが。まあ、LCCは遅れることあるというしこの辺は許容範囲と考えました。しかし、この時点で飛行機は来ていません。この時間で大丈夫なのか?

10:15過ぎ、ようやく関西国際空港からやってきたMM231便が到着。定刻より10分遅れ。出発予定時刻まで25分しかありません。後々考えたのがアルゼンチン機長らクルーたちはたいした休憩もなく、数時間の中で関空-石垣、石垣-那覇、そして那覇-関空をこなしていくことになります。ベテラン機長とはいえ4時間の間で3フライト。スポーツのタフとは違って相当な緊張感の中で業務をするわけです。LCC特有の過酷な勤務体制だなと思いました。

さて出発まで時間がないしどうなるんだろう?と注目していたら、そこは手馴れているのか地上係員はテキパキ。GWとあってA320機とはいえ多くの乗客が降りてくる中、やたらとスピーディーに出発に向けて準備を進めていました。ちなみに今回搭乗したMM252便は普段は金土日のみの運航だそうです。このGW期間中のみ毎日運航で、関空からの便も252便のない日は1時間あとに到着するスケジュールとのこと。

そして出発まであと5分というところで搭乗が始まりました。先ほどの搭乗券のバーコードをセンサーに当てます。しかし、機内の準備が終わっていないのかボーディングブリッジでストップ。5分は待ったでしょうか。ようやく機内へと入れました。

シートは革張りシートです。掃除がしやすいということでほとんどのLCCに導入されています。約20分で全ての作業を完了させるわけですから、こういったことで時間を節約しているんですね。

私の席は3A。ピッチはこんな感じです。やはり小型機とあって狭いですね。A320、B737シリーズではやむを得ないか。この機体番号は「JA802P」とピーチ2号機。使用2年ではあるが、機内は座席は汚れが目立ちます。

 

乗客は53名。ハッチが外されいよいよ出発か?と思ったらなかなか動き出しません。アナウンスで「最終の人数確認を行なっております」・・・それハッチ外されたあとにやってどないすんねん。搭乗ゲートのセンサーで確認できるっしょ。もし誰かいなかったらまた付け直しでしょ。

 

ただでさえ遅れているのにさらに遅れていく。友人を待たせてしまうなと。この時点ではスマートフォンの電源は切っているので連絡もできません。

 

ようやく定刻から約20分遅れて離陸。珍道中になることは必至、しかし、まさかあのようなことが起ころうとは予測もしていませんでした。